国立小学校のメリットとデメリット、受験する場合に受験塾は必要なのかについて

国立小学校受験を検討、決意した理由子育て・教育

上の子供が幼稚園年中の秋に、夫の母から

国立の小学校は良いらしいよ~。

一度検討してみたら?

とすすめられました。

それまで学校と言えば、私立か公立しかないと思っていたので『国立の小学校というのがあるのか』と思ったくらい何も知りませんでした。

ちょうどその頃主人にも

会社の人達に国立小学校を進められたんだけど、調べてみたら?


と言われ、同じ時期に何度も国立小学校を勧められると『そんなに国立小学校は良いのか?』と気になってきました。

それに『もし受験するなら、受験塾に行かないといけないのか?』と疑問に思いました。

今回は私が実際に国立小学校に通っている知人に聞いたり調べたりした、国立小学校のメリットとデメリット、受験するなら受験塾は必要なのかについてまとめます。

国立小学校と言っても、学校によって教育方針等の違いがあるので、参考程度に見て下さい。

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国立小学校のメリットとデメリットについて

学校のイメージ図1

国立小学校とは

  • 国立大学教育学部や国立教育大学の附属小学校
  • 大学付属なので、教育実習生の研修の場でもある
  • 授業料は公立小学校と同じで無料
  • 国の新しい教育の効果を検証する場なので最先端の新しい授業ができる
  • 中学校のように、教科ごとに先生が変わる教科担任制
  • 国立小学校の先生になる事は出世キャリアなので、先生がベテランで質が良い
  • 受験には、筆記試験、行動観察、面接があり、抽選のあるところもある

何となく良さそうな気はしますが、これだけでははっきりわかりません。
次にお勧めされた理由等を詳しくまとめます。

受験塾、幼児教室に聞いた国立小学校の特徴

自分で考えていても、きりがないので『とりあえずプロに聞こう!』と思い、住んでる地域で有名な幼児教室に電話で問い合わせてみました

プロに聞いた国立小学校の特徴とは

  • 一言でいうと特殊な学校
  • 国立小学校は進学校ではないので、将来良い大学にと考えるなら断然私立が良い
  • 国立小学校より公立小学校の方が勉強量が多い
  • 探求心を育てるために、自分で考え、発見、行動ができるように色々な工夫がされている
  • 子供自身で調べたことなどを発表する場も多い
  • 子供が自分で考えるのは時間がかかるので、探求心を育てるために時間を使い、その分勉強の時間が減る事がある
  • 公立は平均的な子供の授業なので、上位の子は退屈、下位の子は置いていかれがち
  • 私立はセキュリティー万全、本物の体験授業、子供全員にもれがない、家庭環境も同じような境遇が多い 
  • 受験塾に通っても、私立の場合は『必ず合格できます』と言えるが、国立は『この子が落ちちゃうの?』という事も多々あり、塾に通っても合格できない可能性がある

電話で問い合わせた際、『学校の教育方針はよく理解されていますか?』と聞かれました。
とにかく学校と親の考えている教育方針が一致することが大事だという事です。

教育方針は各学校によって違いますので、検討されている方は検討されている学校の教育方針を確認してみて下さい。

親、知人がお勧めする国立小学校のメリット

主人は中学校から大学までずっと私立に通っていて、そんな主人の母親ですから教育に関しては私よりずっと詳しいです。

知人の方2人は、もう卒業していますが、子供全員を国立小学校に入れている方でした。

まずは夫の母親、主人の会社の方2人が国立小学校をお勧めする理由をまとめます。

  • 教育が公立小学校に比べて素晴らしい
  • 国立小学校の学費は公立小学校と同じく無料なので、お金がそんなにかからないが安く質の良い教育が受けられる
  • 主人の職場2人の子供が国立小学校に通っていて、身をもって良いところだと実感している
  • 主人が仕事関係で国立小学校に行き、現場の子供の質問のレベルが高く感心していた
  • 国立小学校に入学したら校区が広く、国立同士の転校制度もあるため、小学校に入学後にもし引っ越しがあっても安心
  • 大学付属なので、最悪は大学入学も安心(もちろん受験はありますが)
  • いじめ問題の対策も研究もされているため、いじめ問題が少ない

ただ、実際に子供さんを国立小学校に通わせていた主人の職場の方が口をそろえて『国立小学校は子供には良いけど、親はすっごく大変』と言っていたそうです。

『大変って何?』ということで、デメリットについても色々と調べました。

国立小学校のデメリットと私の考え

国立小学校のデメリットは

  • 国立は小学校から制服があるので、制服代ががかかる
  • 校区が広いので、公共交通機関を使って通学する場合は交通費がかかる
  • 新しい教育の効果を検証する場なので、必ず良い教育だという保証はない
  • 研究もあり、各先生が学習方法を考えるので、教科書を使っての授業が少なく、
    教科書の学習は家庭で見てあげないといけない
  • 家庭学習が難しい場合は、塾に通わないと勉強についていけない
  • 各先生の考えた方法で授業を進めるので、子供に合わない場合がある
  • 附属の中学校、高校に進学するときに落ちてしまうこともあるため、入学してからも勉強が必須
  • 校区が広いため、近所に友達ができにくく、友達が遠くに住んでいる場合が多いので、友達と遊ぶ約束は、親同士の約束が必要になる事が多い
  • 学校行事やPTA等、親が学校に出向いての手伝いが多い

進学に関しては、公立小学校に通っていても高校受験は必ずありますので、一緒かなと思います。
制服も毎日服を考えるのが大変なので、むしろ制服の方がいいんじゃないかと思ってます。

でもやっぱり気になるのは勉強面ですよね。

どうせ公立小学校に行っても塾通いになると思うので、これもデメリットでもないかなと感じました。

近所の友達関しては、かわいそうな気もします。

ただ、いろんな意見を見ていると、高学年にもなれば自分で遊び行けるようになるので、低学年のうちだけだと。

低学年の間は親同士で決めないといけないこともあるが、これは公立でも同じ。

それに、習い事などすることも考えると、遊びに行く余裕はあまりないとのこと。

気になるのは親の大変さです。
次に、もう少し詳しく親の大変さを調べました。

国立小学校はなぜ親が大変なのか

知人にも言われた『とにかく親が大変 』というのが気になって、実際に現在国立小学校に通っている方やママ友達にも聞いてみましたが、いろんな意見がでてきました。

そもそも受験の面接で「PTA活動や行事に積極的に協力できるか」と聞かれるほど、PTAや学校行事や掃除などの親が協力しないといけない場面が多い学校といこと。

PTAや学校行事の他にも月当番があるところもあり、例えば先生が研究に行くときは授業を進めとくよう言われたり、前の授業がおして、次の授業の準備に時間がなかったら、絵の具を洗ったり等の後片づけを手伝ったりすることもあるそうです。

担任の先生によって手伝い方も全く違うので、手伝いが多いか少ないかは担任の先生次第。

平日に学校に行かなければならない事が多く、共働きの場合は、有休を使ったり、旦那さんやおじいちゃん、おばあちゃんに代理で行ってもらったりしているようです。

有休を1学期で使い果たしたという意見もありました。

下の子がいる場合、参観や色々なお手伝いに下の子は暗黙の了解で連れていかないらしく、預け先の確保も必要です。

私はもう一人子供が欲しいと思っているので、もし子供ができたら、学校行事の時は両親に見てもらうか、市の一時預かりなどにお願いするしかないかなと思います。

しかもこれだけ色んな行事があると、親同士の関係も親密になるので、それも一応覚悟が必要です。

とにかく親は覚悟が必要ということが多いにわかりました。

果たしてそこまで親が努力して入学させるほど魅力のある学校なんだろうか。。。

国立小学校は子供にあうあわないがある

デメリットにも書きましたし、ママ友にも受験塾の先生にも同じことを言われましたが「学校の教育が子供に合わない場合がある」という事。

国立小学校に入学後、子供に国立小学校の教育が合わないと、伸びない、可哀そうという事です。

例えば「教室の真ん中に虫を置いて、その虫に対して1時間みんなで討論をする」となった場合

  • 授業が終わって家に帰ってもまだ虫に対してのお話が出てくる子
  • 授業中は夢中になって色んな意見が出てくる子
  • 授業の途中で飽きてしまう子
  • 全く興味のない子

と、何にでも疑問を持って研究し考えて発言ができるような子には最高に向いていると言われました。

これに対して思うのですが、子供ってどんなきっかけで変わるかわからないですよね。

普段は控えめでおとなしい子でも、興味のある事ができるとすごくお話するようになったり。

家庭では色んな経験をさせるのにも限界があります。

それを学校でやってくれるんなら良い事じゃないでしょうか。

国立小学校受験する場合に受験塾は必要なのか

勉強する子供

もし国立小学校を受験するとなると、

  • 受験はいつなのか
  • 受験内容はどんなものなのか
  • 何から始めたらよいのか?
  • 受験内容はどんなものなのか
  • 受験塾に行った方がいいのか?

と思い、調べましたのでまとめていきます。

国立小学校受験スケジュール

私の地域の国立小学校の受験のスケジュール

教育方針説明会、学習見学会1回目 7月
2回目 9月
入学願書受付9月
入学適性検査(受検)10月
合格発表、入学手続10月

9月までには受験対策バッチリの状態にしておくのが目標ですね。

国立小学校の受験内容

私の地域の国立小学校の受験内容は、筆記、集団活動、親子面接、書類審査です。

受験の申し込みが多かった場合は抽選になるようですが、私の地域の国立小学校では抽選になる事は少ないようです。

それぞれ細かくどんな内容か調べました。

国立小学校受験の筆記試験について

筆記テストといっても、勉強的なものではなく基本的な問題です。

  • 物語りを聞いたあとに「登場して動物は」や「この子な何をしたでしょう」という質問の当てはまるものに〇をつける
  • 絵やカードを見て「同じ数を選ぶ」や「大きいものを選ぶ」
  • 図形をみて「同じ図を選ぶ」や「回転させたものを選ぶ」
  • しりとりをする
  • 季節に合った行事を選ぶ、夏になったら売られている果物を選ぶ

これらすべて自分の子供ができるのかと考えると疑問です。

日ごろから絵本を読んであげて感想を聞いたり、季節ごとの行事や季節の風景について話しておかないといけないなと思いました。

国立小学校受験の集団活動試験について

集団活動試験では、何人かのグループで自由に遊んだりしているところを見られます。

集団活動試験は点数が高く、需要視されていることが多いようです。

  • みんなで協力できるか
  • コミュニケーション能力
  • 積極性、協調性

確かに人として大切なところですよね。

普通にしていれば大丈夫なんじゃないかと思ます。

国立小学校受験の親子面接について

私の地域の国立小学校は両親のどちらかと子供での面接になります。

学校によっては「両親と子ども」「両親のみ」「子どものみ」のところもあるようです。

子供に対しては

  • お名前や誕生日
  • 得意な事
  • 好きな遊び
  • お友達と喧嘩になったらどうするか

両親に対しては

  • 志望理由
  • 両親の教育方針
  • 学校の教育方針は理解しているか
  • お子様の好きな遊びは
  • 子供に苦労をさせるとしたら何をさせますか

考えるだけで緊張します。

こればっかりは親がいくつもの質問を見て練習しておかないといけません。

国立小学校受験に受験塾は必要か

ネットとかを見ていると、結構受験塾無しで国立小学校の受験に挑んでいる方も多いようです。

先ほどの書きましたが、受験塾の先生に

受験塾に通っても、私立希望の場合は『必ず合格できます!』と言えるが、国立の場合は『この子が落ちちゃうの?』という事も多々あり、塾に通っても合格できない可能性があります

と言われました。

私の子供は、わりとハッキリと意見も言えるし、明るい社交的なタイプの子で、通っている幼稚園で勉強の時間もあり、スイミングと英語を習っています。

正直、受験塾に行かなくても大丈夫なんじゃないかと思う部分もあります。

でも、試験の内容を見て『うちの子だったら受験塾無しで大丈夫!』と思っていても、いざ試験の日に子供が緊張して本来の自分を出せなかったらと考えました。

受験塾に通うことで、試験や面接の練習に慣れておくと本番の試験でも緊張は少なくすむんじゃないでしょうか。

それと私の面接の練習も、受験塾だったら両親の面接の講習もしてくれます。

小学校受験塾の費用

お金のイメージ画像

もちろん受験塾によってお値段はかわりますが、参考までに私の地域の受験塾の費用をまとめます。

コース値段回数1回の授業時間
年中コース月17000円ほど週1回2時間
年長コース月25000円ほど週1回2時間
夏期講習33000円5回2時間
冬期講習44000円3回2時間
受験直前コース55000円5回2時間

何校かみたんですが、大体同じような金額でした。

それにしても、、、高くないですか!?

こんなに高いとは。。。
正直他の習い事のように、月10000円いかないくらいかと思っていたので、驚きです。

ただ、時間が2時間と長いので、こんなもんなのでしょうか。

家計に響きまくります。

国立小学校についてまとめ

学校のイメージ写真5

国立小学校について色々調べましたが、まずは学校の教育方針が親の考えている教育方針と一致するかが大きなポイントです。

一致した場合は入学後子供にその教育があうのかあわないのかです。

子供の事をよく見て判断する必要があります。

入学後かなり親が大変だと聞きますが、こればっかりは親の覚悟が必要です。

私の場合は、これだけたくさんの方が『国立小学校の教育は素晴らしい』と言っている事、学校の教育方針が私の理想通りだったこと、親が大変というのが気になりますが、子供のためだと腹をくくって、受験を決意しました。

しかし、色々聞いたり調べたりして、親が悩んでみても

『あうかあわないかは入ってみないとわからない』

と思ったのが正直なところです。

それなら、受験してみて受かればご縁があったんだと思うことにしました。

最悪の場合は入学後、公立小学校に転校ということもできますし。

受験対策については、金額的に問題ない方は面接や問題の練習もできるので、やっぱり受験塾に通っておく方良いと思います。

私の場合は『何が何でも絶対国立小学校に入りたい!!』というわけではない事と、金銭的にきついので

  • 受験塾は受験直前コースに通う(余裕があれば夏期講習も)
  • 絵本を読んで感想を聞く
  • しりとりで遊ぶ
  • 季節の果物や行事、植物のお話をする
  • 図形系の問題集をやってみる
  • 過去の受験の問題集を購入する

家庭でできる限りのことはやっておいて、あとは受験塾の直前コースで子供に試験に慣れてもらおうということにしました。

国立小学校といっても、学校によって教育方針や受験内容がかわりますので、国立小学校受験を検討されている方はまず、学校の教育方針受験内容を確認してみて下さい。

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